[ 2 ]
2:1 わたしはシャロンのばら、野のゆり。
◆若者の歌(3)
2:2 おとめたちの中にいるわたしの恋人は/茨の中に咲きいでたゆりの花。
◆おとめの歌(5)
2:3 若者たちの中にいるわたしの恋しい人は/森の中に立つりんごの木。わたしはその木陰を慕って座り/甘い実を口にふくみました。
2:4 その人はわたしを宴の家に伴い/わたしの上に愛の旗を掲げてくれました。
2:5 ぶどうのお菓子でわたしを養い/りんごで力づけてください。わたしは恋に病んでいますから。
2:6 あの人が左の腕をわたしの頭の下に伸べ/右の腕でわたしを抱いてくださればよいのに。
2:7 エルサレムのおとめたちよ/野のかもしか、雌鹿にかけて誓ってください/愛がそれを望むまでは/愛を呼びさまさないと。
2:8 恋しい人の声が聞こえます。山を越え、丘を跳んでやって来ます。
2:9 恋しい人はかもしかのよう/若い雄鹿のようです。ごらんなさい、もう家の外に立って/窓からうかがい/格子の外からのぞいています。
2:10 恋しい人は言います。「恋人よ、美しいひとよ/さあ、立って出ておいで。
2:11 ごらん、冬は去り、雨の季節は終った。
2:12 花は地に咲きいで、小鳥の歌うときが来た。この里にも山鳩の声が聞こえる。
2:13 いちじくの実は熟し、ぶどうの花は香る。恋人よ、美しいひとよ/さあ、立って出ておいで。
2:14 岩の裂け目、崖の穴にひそむわたしの鳩よ/姿を見せ、声を聞かせておくれ。お前の声は快く、お前の姿は愛らしい。」
2:15 狐たちをつかまえてください/ぶどう畑を荒らす小狐を。わたしたちのぶどう畑は花盛りですから。
2:16 恋しいあの人はわたしのもの/わたしはあの人のもの/ゆりの中で群れを飼っている人のもの。
2:17 夕べの風が騒ぎ、影が闇にまぎれる前に/恋しい人よ、どうか/かもしかのように、若い雄鹿のように/深い山へ帰って来てください。