[ 30 ]

◆アグルの言葉
30:1 ヤケの子アグルの言葉。託宣。この人は言う、神よ、わたしは疲れた。神よ、わたしは疲れ果てた。
30:2 まことに、わたしはだれよりも粗野で/人間としての分別もない。
30:3 知恵を教えられたこともなく/聖なる方を知ることもできない。
30:4 天に昇り、また降った者は誰か。その手の内に風を集め/その衣に水を包むものは誰か。地の果てを定めたものは誰か。その名は何というのか。その子の名は何というのか。あなたは知っているのか。
30:5 神の言われることはすべて清い。身を寄せればそれは盾となる。
30:6 御言葉に付け加えようとするな。責められて/偽る者と断罪されることのないように。
30:7 二つのことをあなたに願います。わたしが死ぬまで、それを拒まないでください。
30:8 むなしいもの、偽りの言葉を/わたしから遠ざけてください。貧しくもせず、金持ちにもせず/わたしのために定められたパンで/わたしを養ってください。
30:9 飽き足りれば、裏切り/主など何者か、と言うおそれがあります。貧しければ、盗みを働き/わたしの神の御名を汚しかねません。
30:10 僕のことを主人に中傷してはならない。彼はあなたを呪い、あなたは罪に定められる。
30:11 父を呪い、母を祝福しない世代
30:12 自分を清いものと見なし/自分の汚物を洗い落とさぬ世代
30:13 目つきは高慢で、まなざしの驕った世代
30:14 歯は剣、牙は刃物の世代/それは貧しい人を食らい尽くして土地を奪い/乏しい人を食らい尽くして命を奪う。
30:15 蛭の娘はふたり。その名は「与えよ」と「与えよ。」飽くことを知らぬものは三つ。十分だと言わぬものは四つ。
30:16 陰府、不妊の胎、水に飽いたことのない土地/決して十分だと言わない火。
30:17 父を嘲笑い、母への従順を侮る者の目は/谷の烏がえぐり出し、鷲の雛がついばむ。
30:18 わたしにとって、驚くべきことが三つ/知りえぬことが四つ。
30:19 天にある鷲の道/岩の上の蛇の道/大海の中の船の道/男がおとめに向かう道。
30:20 そうだ、姦通の女の道も。食べて口をぬぐい/何も悪いことはしていないと言う。
30:21 三つのことに大地は震え/四つのことに耐ええない。
30:22 奴隷が王となること/神を知らぬ者がパンに飽き足りること
30:23 憎むべき女が夫を持つこと/はしためが女主人を継ぐこと。
30:24 この地上に小さなものが四つある。それは知恵者中の知恵者だ。
30:25 蟻の一族は力はないが/夏の間にパンを備える。
30:26 岩狸の一族は強大ではないが/その住みかを岩壁に構えている。
30:27 いなごには王はないが/隊を組んで一斉に出動する。
30:28 やもりは手で捕まえられるが/王の宮殿に住んでいる。
30:29 足取りの堂々としているものが三つ/堂々と歩くものが四つある。
30:30 獣の中の雄、決して退かない獅子
30:31 腰に帯した男、そして雄山羊/だれにも手向かいさせない王。
30:32 増長して恥知らずになり/悪だくみをしているなら、手で口を覆え。
30:33 乳脂を絞るとバターが出てくる。鼻を絞ると血が出てくる。怒りを絞ると争いが出てくる。