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◆父の諭し(9)
7:1 わが子よ、わたしの言うことを守り/戒めを心に納めよ。
7:2 戒めを守って、命を得よ。わたしの教えを瞳のように守れ。
7:3 それをあなたの指に結び、心の中の板に書き記せ。
7:4 知恵に「あなたはわたしの姉妹」と言い/分別に「わたしの友」と呼びかけよ。
7:5 それはあなたをよその女から/滑らかに話す異邦の女から守ってくれる。
7:6 わたしが家の窓から/格子を通して外を眺めていると
7:7 浅はかな者らが見えたが、中に一人/意志の弱そうな若者がいるのに気づいた。
7:8 通りを過ぎ、女の家の角に来ると/そちらに向かって歩いて行った。
7:9 日暮れ時の薄闇の中を、夜半の闇に向かって。
7:10 見よ、女が彼を迎える。遊女になりきった、本心を見せない女。
7:11 騒々しく、わがままで/自分の家に足の落ち着くことがない。
7:12 街に出たり、広場に行ったり/あちこちの角で待ち構えている。
7:13 彼女は若者をつかまえると接吻し/厚かましくも、こう言った。
7:14 「和解の献げ物をする義務があったのですが/今日は満願の供え物も済ませました。
7:15 それで、お迎えに出たのです。あなたのお顔を捜し求めて、やっと会えました。
7:16 寝床には敷物を敷きました/エジプトの色糸で織った布を。
7:17 床にはミルラの香りをまきました/アロエやシナモンも。
7:18 さあ、愛し合って楽しみ/朝まで愛を交わして満ち足りましょう。
7:19 夫は家にいないのです、遠くへ旅立ちました。
7:20 手に銀貨の袋を持って行きましたから/満月になるまでは帰らないでしょう。」
7:21 彼女に説き伏せられ、滑らかな唇に惑わされて
7:22 たちまち、彼は女に従った。まるで、屠り場に行く雄牛だ。足に輪をつけられ、無知な者への教訓となって。
7:23 やがて、矢が肝臓を貫くであろう。彼は罠にかかる鳥よりもたやすく/自分の欲望の罠にかかったことを知らない。
7:24 それゆえ、子らよ、わたしに聞き従い/わたしの口の言葉に耳を傾けよ。
7:25 あなたの心を彼女への道に通わすな。彼女の道に迷い込むな。
7:26 彼女は数多くの男を傷つけ倒し/殺された男の数はおびただしい。
7:27 彼女の家は陰府への道、死の部屋へ下る。