[ 1 ]
◆序
1:1 イスラエルの王、ダビデの子、ソロモンの箴言。
1:2 これは知恵と諭しをわきまえ/分別ある言葉を理解するため
1:3 諭しを受け入れて/正義と裁きと公平に目覚めるため。
1:4 未熟な者に熟慮を教え/若者に知識と慎重さを与えるため。
1:5 これに聞き従えば、賢人もなお説得力を加え/聡明な人も指導力を増すであろう。
1:6 また、格言、寓話/賢人らの言葉と謎を理解するため。
1:7 主を畏れることは知恵の初め。無知な者は知恵をも諭しをも侮る。
◆父の諭し(1)
1:8 わが子よ、父の諭しに聞き従え。母の教えをおろそかにするな。
1:9 それらは頭に戴く優雅な冠/首にかける飾りとなる。
1:10 わが子よ/ならず者があなたを誘惑しても/くみしてはならない。
1:11 彼らはこう言うだろう。「一緒に来い。待ち伏せして、血を流してやろう。罪もない者をだれかれかまわず隠れて待ち
1:12 陰府のように、生きながらひと呑みにし/丸呑みにして、墓穴に沈めてやろう。
1:13 金目の物は何ひとつ見落とさず/奪った物で家をいっぱいにしよう。
1:14 我々と運命を共にせよ。財布もひとつにしようではないか。」
1:15 わが子よ/彼らの道を共に歩いてはならない。その道に足を踏み入れるな。
1:16 彼らの足は悪事に向かって走り/流血をたくらんで急ぐ。
1:17 翼あるものは見ている。網を仕掛けるのは徒労だ。
1:18 待ち伏せて流すのは自分の血。隠れて待っても、落とすのは自分の命。
1:19 これが不当な利益を求める者の末路。奪われるのは自分の命だ。
◆知恵の勧め(1)
1:20 知恵は巷に呼ばわり/広場に声をあげる。
1:21 雑踏の街角で呼びかけ/城門の脇の通路で語りかける。
1:22 「いつまで/浅はかな者は浅はかであることに愛着をもち/不遜な者は不遜であることを好み/愚か者は知ることをいとうのか。
1:23 立ち帰って、わたしの懲らしめを受け入れるなら/見よ、わたしの霊をあなたたちに注ぎ/わたしの言葉を示そう。
1:24 しかし、わたしが呼びかけても拒み/手を伸べても意に介せず
1:25 わたしの勧めをことごとくなおざりにし/懲らしめを受け入れないなら
1:26 あなたたちが災いに遭うとき、わたしは笑い/恐怖に襲われるとき、嘲笑うであろう。
1:27 恐怖が嵐のように襲い/災いがつむじ風のように起こり/苦難と苦悩があなたたちを襲うとき。」
1:28 そのときになって/彼らがわたしを呼んでもわたしは答えず/捜し求めても/わたしを見いだすことはできない。
1:29 彼らは知ることをいとい/主を畏れることを選ばず
1:30 わたしの勧めに従わず/懲らしめをすべてないがしろにした。
1:31 だから、自分たちの道が結んだ実を食べ/自分たちの意見に飽き足りるがよい。
1:32 浅はかな者は座して死に至り/愚か者は無為の内に滅びる。
1:33 わたしに聞き従う人は確かな住まいを得/災難を恐れることなく平穏に暮らす。